「ねぇ、そこの小さいちゃん、最近どう?」
「うんとね、今ね、うちに犬と猫が少ししかいないの!こんなの久しぶりなの!だからとっても居心地いいよ~みんな新しいお家が決まったんだって。」
「そっかぁ・・・うちは猫ちゃんチームが来てるよ…母ちゃん忙しそうだよ…仕事もあるしさ」
「ねぇ、大きいちゃんはいろんな子が来てどう?」
「う~ん、仕方がないよね、あたしたちだって、お家がなくって困ってた時に、助けてもらったんだもん。同じように困ってる子がいるんだからさ」
「まぁそうだよね・・・大きいちゃんはどこにいたの?」
「え?子どもと一緒に道をうろうろ歩いてたんだよ。そしたら保健所ってところに連れていかれたのよ」
「そっかぁ…私は、何年か前の12月に迷子って言われて、役所の外に置いとかれたの。寒くてさ、オシッコが血の色になっちゃってさ…迷子だってあんなところにおかないでほしかったよ…あたしか弱いチワワなのにさ。」
「あたしだって天然記念物の秋田犬だよ。なのに親子で放浪ってさ…まぁ、昔の不幸自慢は止めとこか。今は、あったかいお布団あって大事にされてるし」
「アニサポって私たちのママたちがやってるグループはさ、どの子も、あったかいお布団もらって家族のいるお家の中で暮らしながら新しいお家を探してくれるじゃない。あれはありがたいよね~」
「うん、うん、今までつらかったけど、これからこんな感じで、楽しく暮らしていけるんだ~って、希望が持てるよね~だからがんばろーっておりこうさんになろーって思うよね~」
「やっと助けてもらっても、置き場所がないって狭いケージや、寒い犬舎に置かれるグループもあるらしいよ・・・」
「・・・死んじゃうよりましだけど」
「うん、ありがたい」
「でも、しんどいね。今までもしんどかったのに、まだ、我慢が続くんだね」
「うん、永遠のテーマだってママが言ってた。とにかく たくさんなんでも保護して次々募集するのと、少ししか保護できないけど、その分短期間にがっちりケアしてさっとおうち決めてあげてまた、すぐに次の子を入れるのと、どっちがいいのか…ってね、よくママが言ってる」
「いろんなやり方があるんだね」
「そうみたいだよ…どこに保護されるかでみんな運命が変わるからね・・・あ、もう帰るみたい、またね、小さいちゃん」
「うんまたね、大きいちゃん」
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