離婚と飼い犬

最近「離婚」は、よくあること、という認識になっています。私たちが、ボチボチ活動を始めた10年ほど前は、増えてきているとはいえ、ここまでフツーのことではなかったと思います。

なので、「離婚のため犬が飼えなくなった」という飼育放棄の相談もあって、家を出る→ペット不可賃貸がほとんどで、犬猫が飼えない・・・・というのがお決まりのパターンでした。

しかし、いつの間にか、離婚はごくあり得ることになり、ペット可の賃貸も増えたためか、離婚ぐらいでは飼育困難になることは減ってきているのかな?と思い始めた頃…増えてきたのは、「再婚するが、以前から飼っている犬を新しい旦那が受け入れてくれない」という飼育放棄の相談。前の旦那と飼っていた犬を離婚後、引き取って暮らしていたがこの度再婚することになり、新しい旦那が「前の旦那と飼っていた犬」を拒否する…ということなんです。

うう~ん、

新しい旦那さんよぉ、

その犬をかわいがっている優しいその人を好きになったんじゃないの?

あなた、そんな心の狭いオトコと再婚して幸せになれるん?

 

と、突っ込みたくもなりますし、

居場所をなくし、悲しい思いをする犬のことを考えると、いっそ、そんな飼い主から飼育放棄してもらったほうが犬は幸せになれるよなぁと思ってしまいます。

 

そんな相談、依頼が何件か続き、離婚と飼い犬の世の中の流れが変わってきたなぁと思っていたところに、近年、ニュースでいくつも、いくつも流れてくる、子供虐待の悲惨な話…「妻の連れ子を虐待する新しい男」…このパターンを何度聞いたでしょう。執拗にいじめられ、虐待を受け、母親にも助けてもらえず命を落とした幼い子たち…

「おかしいな?と思ったらすぐ通報を!」というのが世の中の常識になりつつあります。

 

 

ニュースを聞くたびに想像します。

きっと同じ立場の飼い犬飼い猫たちがどこかでつらい目にあっているのだろう…再婚相手に受け入れてもらえない連れ犬,連れ猫…誰かに助けられることもなく・・・・もし痛い目にあって、鳴き声を発したところで、誰かが通報、救助、保護してくれるわけでなく…もし、命を落としたとしても、たぶんゴミ袋にでも入れられて捨てられてしまうんでしょう。暴力的な新しい夫の呪縛にがんじがらめの初めからの飼い主、妻は、子供たちのニュースと同じように、虐待され苦しむ姿を見て見ぬふり、助けることなく亡骸の入ったビニール袋をごみの日に捨てに行くのでしょう。

以上私の妄想であって欲しいけど・・・

「そんな助けないわけないでしょ~。離婚した時も見捨てないで大事に連れてきた犬猫だよ~」ってだれか、言ってくれる?

 

 

今は、子供たちの命を救うシステムの構築で精いっぱい。

児相の権限強化、人員増強、行政警察との連携、などなど・・・

 

今のボランティアや動物行政はさっ処分ゼロで精いっぱい。

 

でもいつか、

飼育動物への虐待防止、

結婚、離婚、再婚と翻弄される犬猫たちへのフォローも取り組めるようになったら…

犬猫は飼い主が最期まで責任をもって飼う、が基本であるのは間違いないけど…

「最期」の迎え方がひょっとして悲惨なことになってるのではないか?

だったら、何か助ける方法があるんではないかな?

と、気になっています。