保護した時点で、「いつ死んでしまってもおかしくない」と診断され、治療法の当てもないまま・・・病院からの帰り道で呼吸が止まるかもしれない…とさえ心配されていたシーズーのしずちゃん。この写真のかわいい子です。
アニサポのホームページでも、「アニサポ★ホスピタル」にて、治療の様子など、紹介させていただいていました。
そんなしずちゃん。
里親さんが決まり、新しい生活をスタートさせました!
ハンディのある子たちにとって希望の星です。
治療する体力さえなかったのに、体調を整え、大きな手術を乗り越え、フツーの犬のような生活ができるようになって…このかわいいお顔で、沢山愛されて…
そして今、全てを受け入れていただいた本当の家族と一緒に暮らしているんです。
しずちゃんは性格も見た目もとってもかわいいのでいつかきっと、よいお話がある…とは思っていましたが、やはり体調面で躊躇される方も多かったのが現実です。
それなのに、こんないいご縁が!
ここのお家に行く為に、ゆっくりのんびり、待っていたんだね。
しずちゃんの家族になっていただいたのは…
実は約8年前、アニサポメンバーのKさんが、お世話していた子をもらっていただいた里親さんなんです。
その子はシーズーのしーちゃんっていいます。しーちゃんの保護の経緯は、何年たっても忘れられない衝撃的な内容です。
以下は、当時のKさんの保護日記です。Kさんは、当時犬猫をたくさん保護して大変そうだったある団体さんからしーちゃんを引き受けて、里親さんを探していました…
シーズーのしーちゃん。
10さいです。
婚約者が犬嫌いでくさいといって
二人でキャンプ場もあるような大きな大きな公園に行き、
放して戻ってきたら連れて帰る、
もどらなかったら捜さずにかえろうと決め、
戻ってこなかったので置き去りにしました。
しーちゃんは、その場でチョコンと飼い主を待ち、
2週間飼い主を捜しさまよいました。
雨の日もカンカン照りの日もありました。
保護されたとき、しーちゃんは真っ黒でガリガリで雑巾のようでした。
信じていた飼い主に公園に捨てられたしーちゃん。
でもなぜ、「婚約者が犬嫌い」とか、「戻ってきたら連れ帰る」とか…そんなエピソードが、わかっていると思いますか?
ただ、公園で保護されたのなら、
どうして捨てられたかも、捨てられたかどうかさえも、わからないはずですよね。
実は、この飼い主は、捨ててから1か月近くたってから、しーちゃんはどうなったのか、調べ出したのです。
「ミルクから赤ちゃんのように大切に育てた子だから、心配で毎晩泣いていた」
そうです。
そして、公園で衰弱死したのではなく、保健所でさっ処分になったのでもなく、ボランティアに運よく保護されていたと知ったその飼い主は、
どうしたと思いますか?感動の再会をして引き取ったのでしょうか…
なんと、話を聞いただけで立ち去ったのです!
保護されていたと知って、安心?したんですかねぇ…さっぱり理解できません。
しーちゃんは2度も飼い主に捨てられたのです!
そのような経緯があったため、捨てた理由や、名前がわかったのです。
その後しーちゃんは皮膚がとっても弱くて、悪性の腫瘍があったり、なんと、肋骨に複数の骨折の跡も見つかりました。。。たたかれたのか、けられたのか・・・・
ああ・・・
今思い出しても怒りがわいてきちゃいます。
そんなしーちゃんに朗報が。
あるペンションの娘さんが、ネットで、里親募集しているしーちゃんを見つけてくれたのです。当時、体調を悪くして歩くこともままならなかった娘さんが、この子の世話をがんばりたいと、ご両親に訴えたそう。
多くのハンディも受け入れていただき、アニサポ地方からは、ずいぶん遠いところにしーちゃんはお引越ししていきました。
その後、看板犬として里親さんはもちろん、多くの皆さんにかわいがっていただき、
最期の時まで、大切にしていただいたしーちゃん。
亡くなった後、里親さんの娘さんは、また、アニサポに、とってもかわいいシーズーのしずちゃんがいるのを見つけてくれて、今回のご縁につながりました。
里親さん、たくさんの保護犬の中から、しずちゃんを見つけてくれてありがとう。
しーちゃん、しずちゃんに、ここにステキなお家があるよ!って教えてくれたのかな?ありがとうね。
しーちゃんとしずちゃん。
お互い直接会うことはないけど、何か縁があるんだね。
しずちゃんの幸せをみんなで祈ってるよ。
この下にかわいいしーちゃんの画像を載せました。
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